Oscillator。
「発振機」。発振とは振動を発すること。

DTMでは主に、
-20Hz-20000Hz帯の「発振」を利用して「音を発生」させる。Generator。
-20Hz以下の「発振」を利用して、「いろいろ」やる。LFO。

に分類されてるっぽい。
DAW画面上では、Generatorは「OSC」とか書いてあることが多い。

発振さえすれば何でもいいわけではあるけど、一番基本的なとこで、
-ダイアル117の時報とかで聞ける「ぽー」という「サイン波」を発生させるだけの装置

という理解からスタートするのがよさそう。
**加算方式シンセサイズ
「ぽー」だけだとさびしいので、サイン波を重ね合わせる(=複数のオシレータを併用する)ことで和音を作ったり、音色を変えたり様々に使う。というのがオシレータという言葉が使われる文脈での基本概念みたい。

その「様々具合」は相当なもので、「充分な数のオシレータがあれば理論上およそありとあらゆる音が作れる」というのが数学者の主張で、それに基づいた機械が一般に音楽で使われるシンセサイザーというものらしい。

重ねてくことを以って「加算方式」という言い方がされてるみたい。
重ねたものがsaw wave(ノコギリ波)とかなわけで、そこから引いたり重ねなかったことにしてくのが減算方式。中味がどうかはともかく、減算方式も「サイン波を加算して重ねたもの」が何らかの形で用意されてることには違いないと思う。

そうして作ったものも多かれ少なかれ長かれ短かれ周期振動であって「発振」してると見ることができるわけで、それ全体をオシレータと見なすこともできるんだろう。フーリエ的に。
**加算以外の用途
「LFOがいろいろやる」具合というのはさらにとんでもないもので、「およそパラメータと名の付くものには何でもオシレータの対象にできる」と考えてよさそう。音高(=周波数)から、音量(VOL/DYN/VEL)、ステレオの左右の振り分け(PAN)とか。何ならMIDIのバンク切り替えたりとかFL Chanを躍らせたりとか秘密基地の自爆装置のON/OFFを変更したりとか。DTMだと出力をだいたいMIDI信号に置き換えるけどその信号が何をするか、どう解釈してどういう計算資源にアクセスするかはDAWに依存するわけで、別に「毎週金曜日午後6時にオフィスにピザを注文するようなLFO」があってもいいんじゃないかと思う。/etc/cronってLFO?
「LFOがいろいろやる」具合というのはさらにとんでもないもので、「およそパラメータと名の付くものには何でもオシレータの対象にできる」と考えてよさそう。

音高(=周波数)から、音量(VOL/DYN/VEL)、ステレオの左右の振り分け(PAN)とか。何ならMIDIのバンク切り替えたりとかFL Chanを躍らせたりとか秘密基地の自爆装置のON/OFFを変更したりとか。DTMだと出力をだいたいMIDI信号に置き換えるけどその信号が何をするか、どう解釈してどういう計算資源にアクセスするかはDAWに依存するわけで、別に「毎週金曜日午後6時にオフィスにピザを注文するようなLFO」があってもいいんじゃないかと思う。/etc/cronってLFO?
極論すれば、音源=Generatorのあらゆる要素にLFOを加えたものが音楽とも言えそう。アルペジエータも突き詰めればHarmorのNyancatプリセットとかゲシュタルト崩壊なものにもなるわけだし。
**オシレータの数と音
オシレータが無限にあれば何でもできそうだけど、「オシレータの価格」とか、ソフトでも「扱うための計算資源」や「扱う人間の頭」、あと多分「発生する音を聞き分ける能力」あたりに制限が付くので、万能音源シンセサイザーと言えど、フツウは両手で数えられる数のオシレータしか積まれない。
計算資源ある限り無限にオシレータが積めるようなのもあるかも知れないけど知らない。

オシレータの数や組み合わせ方がわかるとどんな音が出るかわかる…人も世の中にはいるんだろう。
通向けのドキュメントは「○○は3オシレータのシンセサイザーです」とか書かれてたりするらしい。

「GUIがない時代に生まれたものであるため」か、視覚的にオシレータのつながりを見せてくれる機械やソフトはあんまり多くない。ものすごい重要なことだと思うんだけどね。音楽屋は「キートップ刻印ないHappy Hacking keyboardじゃなきゃイヤ」とか「フレットは素人が使うもの」とかいった類の人が多いのかも知れない。
**参考
もちろん、DAWに限定しなければ、広義には発振する機械であれば発振機。レジャー用プールの波を出してる機械であろうと、レーザー発振機でも発振機だろう。
何なら機械ですらなくて、弾むゴムボールでも、地球の公転でも、ビッグバンがビッグクランチしても、「オシレータ」には違いないような気もする。

「一番最初に音を発生させる部分」以外で使われるオシレータは「モジュレータ(modulator)」と呼ばれるらしい。

カタカナで単にオシレータといった場合は音源の意味で音源=Generatorの意味で使ってるようだけど、LFOも低周波(Low Frequency)オシレータ(Oscillator)なのでオシレータである。訳語というか用語として定着するには話者の人口が足りないのかも知れない。
**関連項目
【Generator】【LFO】【サイン波】【加算方式】

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