FL Studioにデモ版が付属するプラグイン音源。
FL Studioの既存の(デモ版が付属する)プラグイン音源「Harmless」の後継という位置づけで、確か2011/08頃リリース。真正面から買うと$149。
ちなみに2012/12/12-2012/12/31%%(もしくはマヤ暦による世界終末まで)%%の%%「終末」%%「やったね!世界は終わらなかったよ」セール(http://www.image-line.com/documents/news.php?entry_id=1355979819&title=world-survives-sale)では他の全シンセと同じく$45で買えるらしい。
セールはいつの間にかこっそり2013/01/06まで延長されてたり。
FL Studioの既存の(デモ版が付属する)プラグイン音源「Harmless」の後継という位置づけで、確か2011/08頃リリース。セールで割引で買える場合もあるが、真正面から買うと$149。

減算方式の皮をかぶった加算方式シンセとのことで、「加減算方式シンセサイザ」という呼び方を売りにしてるらしい(画面的には、ほんとに「減算的なインターフェイス」が画面の上半分にかぶさってる)。
「more is more(=less is moreでもsimple is bestでもない)」を旨とし、キャッチフレーズは「nothing else to add(もう足すものはない)」、そのマニュアルは64kbytesにも及ぶテキストとなっている。
……が、使いやすさは徹底的に考えてるということのようだ。

-''加算方式シンセシスエンジン'':減算方式っぽい外見だが、その実内部では1音辺り520本(512?9オクターブまでは見た)ものサイン波(partials)の合成、加工をリアルタイムで行なえる。減算の対象は「生成した音」ではなく「音にする前のデータ」であるのが特徴。
-''いろいろなやり方で音作り'':減算方式のほか、サンプリングした音声データをいきなりサイン波の集合に分解したり、それをイメージとして入出力して画像編集ソフトでシンセサイズも可能。
-''フツウっぽいエフェクタ'':(変態的)高機能シンセだが、表の顔はpitch(shift,legato,porta), filter(+resonance), phaser, unison, pluck?, blur??等、その道の人なら見慣れたエフェクタが並んでてフツウに使える(らしいがその道の人じゃないのでよくわからない)。裏の顔は画面右下の領域に集まっててENV/IMG/FX/ADVの四重の仮面になってる。
-''自由度が高いエンベロープ'':設定可能な、およそあらゆる数値をエンベロープとして設定できる。エンベロープは多関節でうねうね描ける。「ピッチを変更するエンベロープひとつで『1キーでNyan catを前奏から演奏しきって無限リピートする音』」とか狂ったものも作れる。

動作が軽く、「ライブパフォーマンスにも楽勝で使える(意訳)」と謳っている。まぁ、これは使う機能によるみたいだけど相当軽い。
動作が軽く、「ライブパフォーマンスにも楽勝で使える(意訳)」と謳っている。まぁ、これは使う機能による(リサンプラを使えばいくらでも読み込みを重くできるし、余分なハーモニクスを出せば狙ってCPU負荷をを上げることもできる)みたいだけど実際相当軽い。

画面右にWave Candyのスペクトルアナライザっぽいのが表示できるのが特徴だが、これは「出た音を見てる」んじゃなく「これからシンセエンジンに送るデータを視覚化してる」ということらしい。表示は単音に対してで、和音を演奏しても単音のスペクトルが出る。
あくまでデジタル。どこまでもデジタル。当たり前だがとても綺麗なスペクトルが描かれる。デジタルであることを誇りとし、正確。そして軽い。
**参考
英語で:
-harmony=音楽でおなじみの「調和」。和声。
-harmonic=和声的な。
-less=より少ない。
-more=より多い。
-harm=害するという動詞
-harmless=害がない。人畜無害な。
-armor=鎧(ヨロイ)
-er=○○する人。

辺りが頭に入ってると「どういう思想の音源か」、「イメージキャラが何でああいう装備か」、辺りと結びつくかも知れない(あとはフルアーマーガンダムとかアーマードバルキリーとかいった無敵感のイメージ)。
オフィシャルのYoutubeのチャンネルのビデオ「[[Harmor | Additive Synthesis Terms>http://www.youtube.com/watch?v=BEDBdsR5z3w&list=PL8298A40B57C9E76F&index=24]](Harmorビデオ:加算合成の用語解説)」では「HarmorのHarmはHarmony(ないしharmonics)のHarm」とか言われてたような気がする(1:00付近)。

FL Studio用plug-inだが、VSTi版もある。FL Studio用のは、最近の(2011/09あたり以降)FL Studioには「デモ版」がバンドルされてて、購入手続きしてライセンスキーだけ手に入れればそれが遜色ない形の製品版になる。
VSTi版は多分ダウンロード販売専用。別途ダウンロードする必要があるはずだけど、ランセンス的には「FL付属のはFLでしか使えなくてあのDAWで使うためにはこのBOXだとVSTi版ライセンスを別途買わないとダメだけどアレはVSTiも付いてるから」とかややこしいことはなくて1つライセンスがあればどっちも使えるっぽい。
ちょっとわかりにくいがFL内蔵のじゃなくダウンロード版をインストールすればVSTiのほかにスタンドアロンでも動作する。
**関連項目
【加算合成方式】【減算合成方式】【Harmless】【Harmorの資料】

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