株式会社アクエストが配布しているWindows用「歌唱合成VSTi」。

AquesToneの後継という位置づけ(?)で、楽器としての方向が強化されている。ような気がする。

アクエスト社は(多分)音声合成を得意とするソフトウェア会社。
アクエスト社のホームページでダウンロードできる。
http://www.a-quest.com/products/aquestone.html

2013/01/25現在、Ver.2.0.1.3が「試用期限2013/05までで、無償で利用可能」となっている。今後の扱いは不明というか未定というか成り行き次第っぽい。

概要

大雑把に言えば「初音ミクみたいなソフト」(「原理が違う」とかツッコミができる人は、こんな素人が書いたページを見ててもたぶんいいことはない)。

AquesTone2は「VSTi」なので、使うためには最低限「VSTiを扱えるソフト」が必要。
「DAWが使える人」なら多分説明不要でVSTiは使える。FL Studioとか「無料で試用可能なVSTi対応DAW」もある。
「VSTi」というキーワードで検索して解決できない人だったら「savihost(VSThostの機能限定版)」というソフトの使い方を調べたら何とかなるはず。「VSTiを使う」とこまでは日本語の情報が多分見つかる。

雑感

旧版のAquesTone1は「画期的にファイルサイズが小さくてびっくりするぐらいちゃんとしゃべって音程もつけてくれた」けど「歌」と言うには弱かったと思う。

一方AquesTone2は相当にしっかりした音が出てて「気持ちいい音」というレベルに達していると思う。「曲を選んで、合唱させて、リバーブでも掛けたら、うっかりすると人間と間違うとこまで来てる」んじゃないかと思う。
倍音がきっちりした「歌い手の声」に近い響きがするし、一方でノイズっぽい方向に振ってもかなり「歌い手のかすれ声」に聞こえると言っていいと思う。

Vocaloidとかと違ってニュアンス付けは基本的に人間頼みではあるけど仕様的には人間が手を入れやすいように単純化されてるとも言えるのかも知れない。ただ、2013/01/09時点ではオートメーション書いたり唄ってるときにツマミをひねったりするとかなり重くなってきつい。

リリースはたしか2013/01/05で、まだまだ動画とかはあんまり出回ってない。なぜかポーランド語圏のUTAUユーザーからYoutubeに動画が上がってたりする。

「組み込み系畑で作られたソフト」なためか「MIDI CCメッセージをそれなりに自由に扱えることが事実上必須」とか「変則文部省式ローマ字必須」とか、「音楽やキャラ方面からDTMに来た人」が使うにはちょっと敷居が高いと思われるとこはある。

資料

Syll Listの写し

000nyan bya bye byo byu chi cya cye cyo cyu
001dhi dhu dwu gya gye gyo gyu hya hye hyo
002hyu kya kye kyo kyu mya mye myo myu nya
003nye nyo nyu rya rye ryo ryu swi sya sye
004syo shu thi thu tsa tse tsi tso twu zwi
005ba be bi bo bu da de do fa fe fi fo fu ga
006ge gi go gu ha he hi ho ja je ji jo ju ka
007ke ki ko ku ma me mi mo mu na ne ni no nu
008pa pe pi po pu ra re ri ro ru sa se si so
009su ta te to tu va ve vi vo vu wa we wi wo
010ya ye yo yu za ze zo zu a e i n o u

大雑把なソート

a e i o un nyan
ka ke ki ko kukya kye kyo kyu
sa se swi so susya sye syo shu
sh(si)
ta te to twuthi thu
chchi cya cye cyo cyu
tstsa tse (zwi)tsi tso tu
ra re ri ro rurya rye ryo ryu
na ne ni no nunya? nye? nyo? nyu?
ha he hi hohya hye hyo hyu
ma me mi mo mumya mye myo myu
ya ye yo yu
wa we wi wo
ga ge gi go gu?gya gye gyo gyu
za ze zo zuja je ji jo ju
da de dodhi dhu
dwu
ba be bi bo bubya bye byo byu
pa pe pi po pu
ffa fe fi fo fu
vva ve vi vo vu

全音素検証してないけど、たまに「アレ?」と思うところがある。

大雑把なUIとMIDI CCの関連図

????.txtLina
(Default)
Lyrics FileVoice
000
001>tarako maguro iwashi korekore
002
(↑↑CC#48:0)
(←←CC#48:1)
Open
File
↑Prev
(CC#51)
Next↓
(CC#50)
Syll
List
Poli
Mode
off(CC#126)
on(CC#127)
Lyrics
(CC#49)
Program#00-15
Speed
(CC#73)
Vibrao
Rate
(CC#76)
Portament
Time(ascent)
(CC#5)
Velocity
Sens.
(CC#21)
Sustain
breLevel
(CC#20)
Master
breLevel
(CC#74)
自動音程変化(pitch)声質(Hardness)
Gender
(CC#22)
Resonance
(CC#71)
Detune
(CC#24)
Cosonant
'ES'ser
(CC#25)
Sustain
Level
(CC#26)
Master
Level(CC#07)
声質(Formant)Volume
PIT(RPN#00/00)MOD(NRPN#01/08)AllNoteOff(CC#123)

CC#22/CC#71は処理がかなり重い。

アクセント関連を除けばAquesTalkと共通?
http://www.a-quest.com/download/manual/atp3011_datasheet.pdf

参考

2008/09の記事だけど、AquesTone(1)公開時のインタビュー記事( http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080908/dal341.htm )を見ると開発経緯とか位置づけ等が読み取れるんじゃないかと思う。

関連項目

【AquesTalk】【AquesTone2のメモ


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Last-modified: 2013-01-25 (金) 17:38:54 (4111d)