FL Studio †Fruity LoopsとかいうDAWの後継。ヨーロッパにありがちな「ダークグレイのデスクトップでMDIで独自Widgetばりばり」なインターフェイス。かっこよさより使いやすさを考えられてるようで、わかれば使いやすいという印象。まともに買うと$400近い。 日本語ヘルプ †製品自体は日本語化されてない(SAKURAとかカタカナ使ってるけど)しする予定もないらしいけど、日本語版パッケージというのはある。 FL 11の日本語版パッケージは目下作業中とかいうことで6月末に発売が予定されてるらしい(けど詳細は自分で調べてね。参考: http://www.dtmstation.com/archives/51855194.html )。 本家はチュートリアルとかがビデオになってたりして、Youtubeのチャンネルでそこそこ頻繁に更新されてるけど、そういうのは日本語されてない。とはいえ英語でもライブパフォーマンスばりに操作手順を省略なしに見せてくれるのもあるので操作を見て音を聞いてるだけでも価値があると思う。逆に、英語ネイティブでもあの情報量とテンポでは一回では理解できないような気もする。 日本には「DTM製品のビデオ教材専門の業者さん」とかもいてFLStudio版教材とかもあるらしい( http://www.kyuukyoku.com/soft/fl/ )。他の製品のビデオチュートリアルとかも作ってるとこで、「深い知識で初心者向けにしっかり教えてくれてる」感じ。無料で見られるとこしかみてないけどね。 実は公式にオンラインヘルプがある。 従って、こんなこともできる。 「Unicode関連APIへの移行がメンドウなので昔のWindowsAPIでS-JISの範囲では大体通る感じにしてある」らしいので、日本語フォルダ名とか一応使えるけど、使えたらラッキーぐらいに思ってた方がいいかも知れない。最近はAndroidだのMacだのUnicode前提(のはず)のプラットフォームの移植やら開発やらやってるみたいだからUnicode化もバックポートされるんじゃないかと個人的には思っている。過去バージョンのSJIS前提のプロジェクトの移行手段とかメンドウはいくらもあるから「互換性ない形で新たにUnicode化」とかもあるかなとか個人的には思ってるけど知らん。 FL Studio mobile †iPhone用iPad用にFL STUDIO mobileというのが出ている。こっちはカスタマーレビューの評価はあんまり高くないけど、要は「音作りができない(シンセサイズできるものはなくて音源は本家のDirectWaveみたいなののみ)」、「(ボクの好きな)Image-Lineの製品じゃない」という2点が問題みたい。要は「FL Studio mobileはFL Studioじゃない」ということが問題にされてるだけで、別に悪い製品じゃない気もする。 Music Studio(Xewton Music Studio)というiOS用DAWとよく似ていて、開発はそこがやったとのこと。Xewtonの方が一般に機能が上だけどFL Studio mobileはFL Studioの顔である「ステップシーケンサー」がある点と、「テキトウに作ってPCのFL Studioに持ち込んで仕上げる」という点に於いてはFL Studio mobileが有利。 ドラムキットはFL Studio(のDirectWave)のデータと互換性あるみたいなので、外で音源を調達することもできるっぽい(持ち込みはまだ試してない)。 2.0からサンプリングの機能が拡充されてて、「iPhone単体で音を録ってドラムキット」に仕立てるとかいうこともできるようになってる(参考: http://www.youtube.com/watch?v=ZTjUW-9yV3Y )。 FL chan †イメージキャラクター。開発者のgolという人が初音ミクっぽいキャラが欲しいと発言したのを受けて日本のユーザが画像提供したのだとか。FL Studio10のDemo版インストールしたらデフォルトの背景がFL chanだった。FL Studioを前から日本で使ってるユーザー層ってのは「アニメは小学生で卒業したぜ、オトナはニッチな洋楽」とかいう人たちなのか、あんまり評判がよろしくないらしい。 機能 †大元はどうも「リズムマシン」だったということらしくてデフォルトは「ステップシーケンサー」っぽいインターフェイス。そこから機能拡張やってるうちにDAWとして一通りの機能をそろえたということらしい(その過程で名前もFruity Loops->FL Studioとなったみたい)。 FL Studioの開発をしてるImage-Line社は、単体で動くVSTi(DAW用プラグイン規格)/DXi(Windows用)/au(MacOSで標準なプラグイン規格)のプラグインも作ってるとこで、FL Studioの「音源(Generator)」とか「エフェクタ」もほとんどがプラグインの形で提供されている。 FL Studio自体もVSTiプラグインになって外から呼べたりする。 ライセンス †フリーのデモ版があって、機能制限は「一通り編集、保存はできるけど製品版じゃないと開けない」という何ともブチ切った仕様らしい。購入する場合、 さらに、プラグインの有無で価格帯が違って、一番高いプラグイン全部入り(FL Studio + ALL Plugins Bundle)が$893.90。 必ずしも安くはないけど、永久無料バージョンアップ保証がある。これは結構とんでもない話。 フリー版では「保存したプロジェクトが開けない」だけで原則なんでもできる(一部のデモ版プラグインは定期的に音が止まるとかもある)。 プラグインプラグインは、歴史的経緯のためか似たような目的のものが往々にして重複して含まれる。以下のリストはショップの割引販売のための分類。Gol, Maxxは各々開発者名。 くらぶ?方面というかそもそも「電気がないと動かない音楽」と縁がなかった人にしてみると「フツウの楽器音が決定的に欠けてる」ような気もする。Image-line自体はオーケストラほか各種楽器をサンプリングしたもの(これ http://www.image-line.com/content/Sample+Fusion/Varazdin+Orchestral/ とか)を提供してるみたいなので、必要に応じてFL Studio標準でついてくるDirectWaveプラグインで読み込んで使えばいい……ということなのかも知れない。DirectWaveで使うための設定はたぶんついてくる。標準でつかえる「FL-Keys」プラグインははDirectWaveプラグイン用に作られたピアノ他数種のWAVを生するものらしい。
メモ
関連項目【FL Studioのエフェクタ】【FL Studioの音源】 |