Oscillator。 DTMでは主に、
に分類されてるっぽい。 発振さえすれば何でもいいわけではあるけど、一番基本的なとこで、
という理解からスタートするのがよさそう。 加算方式シンセサイズ「ぽー」だけだとさびしいので、サイン波を重ね合わせる(=複数のオシレータを併用する)ことで和音を作ったり、音色を変えたり様々に使う。というのがオシレータという言葉が使われる文脈での基本概念みたい。 その「様々具合」は相当なもので、「充分な数のオシレータがあれば理論上およそありとあらゆる音が作れる」というのが数学者の主張で、それに基づいた機械が一般に音楽で使われるシンセサイザーというものらしい。 重ねてくことを以って「加算方式」という言い方がされてるみたい。 そうして作ったものも多かれ少なかれ長かれ短かれ周期振動であって「発振」してると見ることができるわけで、それ全体をオシレータと見なすこともできるんだろう。フーリエ的に。 加算以外の用途「LFOがいろいろやる」具合というのはさらにとんでもないもので、「およそパラメータと名の付くものには何でもオシレータの対象にできる」と考えてよさそう。 音高(=周波数)から、音量(VOL/DYN/VEL)、ステレオの左右の振り分け(PAN)とか。何ならMIDIのバンク切り替えたりとかFL Chanを躍らせたりとか秘密基地の自爆装置のON/OFFを変更したりとか。DTMだと出力をだいたいMIDI信号に置き換えるけどその信号が何をするか、どう解釈してどういう計算資源にアクセスするかはDAWに依存するわけで、別に「毎週金曜日午後6時にオフィスにピザを注文するようなLFO」があってもいいんじゃないかと思う。/etc/cronってLFO? オシレータの数と音オシレータが無限にあれば何でもできそうだけど、「オシレータの価格」とか、ソフトでも「扱うための計算資源」や「扱う人間の頭」、あと多分「発生する音を聞き分ける能力」あたりに制限が付くので、万能音源シンセサイザーと言えど、フツウは両手で数えられる数のオシレータしか積まれない。 オシレータの数や組み合わせ方がわかるとどんな音が出るかわかる…人も世の中にはいるんだろう。 「GUIがない時代に生まれたものであるため」か、視覚的にオシレータのつながりを見せてくれる機械やソフトはあんまり多くない。ものすごい重要なことだと思うんだけどね。音楽屋は「キートップ刻印ないHappy Hacking keyboardじゃなきゃイヤ」とか「フレットは素人が使うもの」とかいった類の人が多いのかも知れない。 参考もちろん、DAWに限定しなければ、広義には発振する機械であれば発振機。レジャー用プールの波を出してる機械であろうと、レーザー発振機でも発振機だろう。 「一番最初に音を発生させる部分」以外で使われるオシレータは「モジュレータ(modulator)」と呼ばれるらしい。 カタカナで単にオシレータといった場合は音源の意味で音源=Generatorの意味で使ってるようだけど、LFOも低周波(Low Frequency)オシレータ(Oscillator)なのでオシレータである。訳語というか用語として定着するには話者の人口が足りないのかも知れない。 関連項目【Generator】【LFO】【サイン波】【加算方式】 |