音程が変化するときに、滑らかに繋ぐ演奏法。

具体的に言えば、歌声やトロンボーンのような音源で、ミからファにあがるときその中間の、ミでもファでもない音程を出すようなこと。半音に限らず、別にもっと大きくハネ上がっても下がってもいいはず。

歌では割とフツウに使われる言葉。歌では勝手にかかるので、合唱やってるとだいたい指揮者から「ポルタメント掛かりすぎだからもうちょっと歯切れ良く」とか言われる。

Vocaloidでのポルタメント(POR)

「パートの歌唱スタイル」で設定するほか、「コントロールパラメータ」のPORで設定可能のようだ。
「パートの歌唱スタイル」では「上行形でポルタメントを付加」、「下行形でポルタメントを付加」とかいった設定もある。
コントロールパラメータ名は「ポルタメントタイミング」という名前であると明示されてて、「ポルタメントの位置(ピッチが変わるポイント)」を調整するとされている。

参考:VSTiでのポルタメントの観察と裏声

議論や興味の対象となる機会は少なそうだけど、Vocaloid2のVSTi Realtimeで「Poly mode」で鳴らして遊んでいると、ポルタメントの掛かり方や、なぜトラックエディタで和音が鳴らせない仕組みなのかが何となくわかってくるだろう。
Vocaloid3がPoly mode実質なのには母音的な話もあるんだろうけどポルタメントはとりあえずわかりやすい。
ポルタメントが掛かるというのは「前の音符の音程が今の音符に影響を与える」という話でもあって、だから「同じ鍵を叩いても前の音符に拠って違う音質の音が出たり」する場合もある。
VSTi RealtimeでPoly/Monoの違いを見ながら遊んでると

  • 低い音から高音へハネることで「高音を地声のまま出す」とか
  • 「音を区切ることで高音の音符一つだけ裏声で出す」とか

そういう観察や工夫がRealtimeでできる。もちろん、Realtimeじゃなければ別にVocaloid Editorでも同じことはきるんだけどね。

参考

Wikipedia:ポルタメント


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Last-modified: 2012-03-21 (水) 14:42:03 (4651d)