Harmorの特定機能に関するメモ。 BLUR与えられた音データの全partialをひとつひとつを、上下左右に「にじませ」て周辺に新たなpartialを生成する。 マニュアルBlur mix(mixツマミ)mixツマミの効果はBLUR機能全部に掛かっている。 個人的には、「Blurの機能を使うならMAX、使わないなら0にする」というON/OFFスイッチと考えた方が無難と思う。 Time blur attack(左のtimeツマミ)視覚的にはpartialの左側にBlurが掛かる。 基本的には「いわゆる(Volume)エンベロープのAttack」がやることと同様、「最大音量になるまでの時間を決定するもの」と考えてよいだろう。 HarmorではENV/Volume/Envelopで実質同じことが、より柔軟に設定できる(「音量0から最大音量に直線的に変化する」という点にこだわる必要が全然ない)ので、Time blur attackをぜひとも使いたい状況と言うのがあるのかは不明。 (アルペジオ系の音パッチでnote on中でVolume0になって戻る場合とかはどうなる?) Time blur decay(右のtimeツマミ)いまいち仕様が不明だが、PluckのTIMEが100の時に、Pluckのblurランプの状態に関わらずこのツマミが機能しないようだ。あるいはそれでスジは通っているのか。 Harmonic blur amount(harmツマミ)各partialを縦方向ににじませる。 どういう効果があるか判別しにくいツマミである。 Timbreでは基音に対して上に倍音を積み上げているが、 このとき、Harmonic blur「基音に対してHarmonicなpartial」が生成することでBlurを表現しているようだが、「基音に対してHarmonicである」ということは、つまり「Timbreが生成しているのがノコギリ波だった場合、Blurが生成したPartialは全てTimbreの持つpartialと重なってしまう」(要はノコギリ波に埋もれちゃってビジュアライザでもほとんど見えない)ということである。 であるのでHarmonic blur amountの機能を確認したい場合は「基音+16倍音(+4オクターブ)」などといった極端な条件の波形をTimbreで(ENV/Timbre 1 harmonic levelを使って)用意してみるのがよいだろう。
設定した状態から
と何が起こっているか何となくわかるだろう。 Harmonic blur top tension/Harmonic blur bottom tensionこれらのツマミは、各partialの、上と下に現れるpartialの広がり具合を決める。 右にひねれば強力にかかりそうなものだが、これは「tension」であるためか
という意味になっている。 「Blur mix(mixツマミ)」と「Harmonic blur amount(harmツマミ)」のいずれかが0だと、このツマミをいじっても全く効果は出ない。 参考Harmonic blur bottom tensionをいくら0に近づけても(テンションを緩める=たくさんHarmonicsを出す)「基音より下へはBlurしない」仕様なようだ。 Harmorの原則に「フィルタなどで発生した基音より低い周波数のpartialは原則カット」というのがあると思うが、Timbreのprotやsubで限界突破?してもBLURのHarmonic blurが「基音より低いpartialを加える」ことはしない。ようだ。 一方で、Blurは「濃くてくっきりしたものを薄く広くぼやかす」ものであるため、Harmonic blur bottom tensionを掛けると「下へぼかそうとした結果、下へ薄く延ばした部分は消されて、全体が薄くなる」ようなことが起きているようだ。 関連項目 |