vsqxファイルで使われるXML要素の一つ。

  • いわゆる「歌」のトラック。即ち「Vocaloid3 Editorのトラックエディターの上の方に縦に並んでて歌手とか歌詞とか音程とか設定する所」に相当し、それらの情報が一切合財このXML要素に記録される。恐らく「Virtual Singer Track」の意味で、同じレベルにseTrack(Sound Effect Track/モノラルWaveファイルが置かれるトラック。主に呼吸音などに使う)とkaraokeTrack(ステレオWaveファイルが置かれるトラック。主に伴奏に使われる)がある。
  • vsqxファイルのルートノードである「vsq3」直下に「必ず、複数(最低一つ)」配置されることが経験的に知られている。
  • 歌手データはここでは定義されず、「//vsq3/vVocalTable」要素で定義されるvBS/vPCの値を指定して参照する。
  • 通常、vsTrack要素のデータの大部分はmusicalPart要素が占めており、各musicalPartの中味は"note"や"mCtrl"要素が占める。これはそれぞれMIDIの「ノート」や「CC」に相当するようなもの。
entity名親ノード子ノードメモ
vsTrackvsq3vsTrackNo/trackName/comment/musicalPart+トラックデータ
vsTrackNovsTrack数値トラック番号
Track1=0
trackNamevsTrackCDATAトラックエディタ画面上のトラック名
commentvsTrackCDATAコメント
musicalPartvsTrackposTick/playTime/partName/comment/
stylePlugin/
partStyle/singer+/mCtrl*/note*
Vocaloid3 Editorの「パート」のデータ。
1トラックに複数持てる。
posTickmusicalPart数値多分この「パート」の、Trackの中での開始タイミング。in Tick。
playTimemusicalPart数値多分この「パート」の再生時間。in Tick。
partNamemusicalPartCDATAトラックエディタ画面上の「パート名」
commentmusicalPartCDATA「パート」のコメント。
Vocaloid Editorではパートのプロパティダイアログで書ける。
stylePluginmusicalPartstylePluginID/stylePluginName/version不明。
Vocaloid3 Editorの操作で変化させる方法があるかも未確認。
stylePluginIDstylePluginCDATAデフォルト'ACA9C502-A04B-42b5-B2EB-5CEA36D16FCE'
stylePluginNamestylePluginCDATAデフォルト'VOCALOID2 Compatible Style'
versionstylePluginCDATAデフォルト'3.0.0.1'
partStylemusicalPartattr+「パートの歌唱スタイル」ダイアログに
相当すると思われる。
attrpartStyle数値要素のアトリビュート'id'でさらに細かく指定。
idの取りうる値:
accent/bendDep/bendLen/decay/fallPort/opening/risePort
singermusicalPartposTick/vBS/vPCパートで歌う歌手
posTicksinger数値このパート内でこの歌手を使い始めるタイミング? in Tick。
vBSsinger数値歌手の言語?(多分vVoiceTable要素で定義されたもの)
vPCsinger数値歌手の番号(多分vVoiceTable要素で定義された通し番号)
mCtrlmusicalPartposTick/attrピアノロール上のパラメータエディタの曲線に相当。
posTickmCtrl数値パート中の、コントロールパラメータ設定位置。in Tick。
(デフォルトで)生成されるのは最小2Tick単位?
attrmCtrl数値パート中の、コントロールパラメータ設定値。
'id'アトリビュートでパラメータ種別(VELとかDYNとか)を指定。
値はUI準拠の整数でMIDI仕様から類推可能と思われる。
notemusicalPartposTick/durTick/noteNum/velocity
lyric/phnms
noteStyle
ピアノロール上の1音
posTicknote数値音を出す(≒note on)までの、「このパートの演奏開始からの相対時間」。in Tick。
durTicknote数値音を出してから音を切る(≒note off)までの時間。 in Tick。デフォルトで480=四分音符相当。240で八分音符になる。
velocitynote数値このノートのvelocity……だと思うけど、
vel(やdyn)は上のmCtrlで設定できるはずなので何だか未確認。
lyricnoteCDATAこのノートの、ピアノロール上の歌詞表記。
phnmsnoteCDATAこのノートの、ピアノロール上の音素表記
(phnms=PHoNeMeS?)。
noteStylenoteattr+/seqAttr+このノートの「音の出し方」。
note onしてからの音量(エンベロープ)音程(ビブラートやポルタメント)変化の設定と、
発話的なVocaloid用固有の発音情報みたい。
openingもあるけど…?
attrnoteStyle数値noteStyleのパラメータに相当するもの。
idアトリビュート必須でパラメータ名が入るみたい。
差し当たって確認できるのは:
accent/bendDep/bendLen/decay/
fallPort/opening/risePort
vibLen/vibType
seqAttrnoteStyleelem+noteStyleのパラメータに相当するもの。
多分数値一つで済まないタイプのパラメータのための汎用要素で、
idアトリビュートでパラメータ名を示す。
とりあえずid=vibDep/id=vibRateがある。
elemsetAttrposNrm/elv
posNrmelem数値デフォルト'22391'
名前からするとnote発音開始からパラメータ補正まで(ビブラートかけるまで、とか)の時間とか?
(<ややあてずっぽう)。
elvelem数値名前からするとnote発音開始後にから音色補正する際の「度合い」と思われる(ビブラート幅とか)
文脈によって意味が違いそう。

関連項目

vsqx


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Last-modified: 2012-12-31 (月) 14:53:56 (4366d)