背景キャンバス用に作られた、動くテクスチャです。 エフェクト名に頻繁にみられる「Voronoi」というのは、二十世紀初頭のロシアの数学者の名前らしいです。CG方面では「ボロノイ図」で有名かも知れません。GPUでの描画に適した、少ないデータで平面を埋めるための作図法で、「うにゃうにゃした変則多角形タイルで平面が埋め尽くされているっぽい絵を見たら、だいたいボロノイ図を元にしている」と思っていいかも知れません。ZGEVisのImage effectsカテゴリのプラグイン等でよくみる「デフォルト画像」もボロノイ図と思われます。 Canvas effectsカテゴリ2D Noise Contours3 Tap 2nd Order Voronoi3-Tap 2D VoronoiAlloy Plated VoronoiBioorganic WallBitPadZ「ファミコン風16x16のドット絵をブラウン管で表示」するイメージのエフェクトです。 AUDIO SRC:「Peek Effectスライダ」を上げると、全体がピークメーター的に跳ねるようになります。 「ドット絵」は、最大64フレームのアニメーションとして定義できます。 「ドット絵」の定義以外の部分については、「触ればわかる」スライダが並んでいるかと思います。 Bumped Sinusoidal WarpCellular TilingCombustible VoronoiContoured LayersDarkSpark音に反応して「スパーク」がぱぱぱっとランダムに表示されて消えます(音がない状態では何も表示されません)。 AUDIO SRC:音に反応した時だけ表示されます。 周波数帯によって反応が違うようで、まったく反応しない周波数帯もあるようです。 Digital BrainB級SFのサイバー空間といった意味ありげなイメージです。なんとなくかっこいいです。 AUDIO SRC:音に反応するとカメラが逆行します。Beat Nudgingスイッチをオフにすると反応しなくなります。 自由自在に動かす類のものではないようですが、スライダの影響は視覚的変化としてわかりやすいので「触ればわかる」かと思います。 ソース中、 //Adapted from https://www.shadertoy.com/view/4t23Wy との記述があります。 Electric「神経伝達信号の波紋のような(個人の感想です)イメージ」です。 AUDIO SRC:反応しません。 何となく流しておくのによさげなかっこよさなのですが、「音などに反応しない」ほか「操作可能なパラメータが色、位置、再生速度ぐらい」なので、「何となく流しておく」以外の使い方は難しいかもしれません。 Fast Minimal Animated BlocksFlaring「回転的に動き続ける星間超トンネル」的な、なんだかよくわからないエフェクトです。 AUDIO SRC:反応しません。 「Randomizeトグルスイッチ」は、オンにすると押した瞬間に回転が逆方向になって、以後はオンにしている間中ほうっておいてもさまざまに変化し続けるようになるようです。 Flaringは「めらめらした」みたいなニュアンスのようです。 Flow Noise何かが静かに渦を巻いてるイメージです。 AUDIO SRC:反応しません。 単色で、色指定への反応はよいです。 Flow, Noiseはそれぞれ、「流れ」、「ノイズ」ですが、Flow Noiseには「気流騒音」とかいう訳語もあるようです。 FreqRingデフォルトでは打ち上げ花火のような動きをします。 AUDIO SRC:音に反応したときだけ大きく広がります。 デフォルトでAlphaの値が中程度になっているほか、0にしても全体が半透明になるようで、前景として使う想定なのかも知れません。 タイトルは「周波数の輪」みたいな意味のようです。 Hexagonal Voronoi Line DistanceLavaLava(溶岩)という通り、画面全体に広がる煮えたぎる溶岩のイメージです。 AUDIO SRC:反応しません。 単色系の抽象的なアニメーションテクスチャで色は、自由に変えられます。 N-gonFigureデフォルトでは六角形が幾何学的な配置でアニメーションします。 AUDIO SRC:音には反応しません。「Disruptスライダ」の説明によるとTEMPOの影響は受けているようです。 スライダは基本的にアニメーションの仕方を調整するものとなっているようです。 「N-gon」は日本語で書くなら「何角形」といったニュアンスの数学方面の用語です。英語でpolygonが多角形、Hexagonが六角形。nは「自然数(小数とか負の数とかでない、1とか2とか物を数える数字)」を表すnatural numberから来ています。 One Tweet Cellular PatternOverlySatisfying多重の同心円が虹色に輝きます。 AUDIO SRC:反応しません。 観察した範囲では、Alphaスライダを除いて「音、画像、Mesh、色指定スライダまで、いかなる入力も受け付けない」割り切りようのようです。 「とりあえずきれい」なのでそのまま前景になんとなく流すのもよいですが、「原色が多い」、「色の変化が大きい」、「単純すぎず複雑すぎず」、「透過部が多い」といった性質は、Feedbackカテゴリのエフェクトと組み合わせるのにとても向いているかなと思います。 ソース中、 //Adapted from https://www.shadertoy.com/view/Mts3zM との記述があります。 Perspex Web LatticeQuasi Infinite Zoom VoronoiRainぽつ、ぽつと淡い何かが広がっては消えます。Rain(雨)なのかというのはよくわかりませんが。 AUDIO SRC:反応しません。 色はランダムに変化するので色指定への反応は悪いですが、ランダム性をコントロールしている「Hue Wanderスライダ」を左いっぱいに設定しておくと事実上単色扱いになって手動で色指定することもできるようです。 Spawn Rateで発生速度は変えられるものの、事実上「音楽と同期させる機能はない」と考えた方がよさそうです。 常に半透明で、なぜかAlphaスライダが反応しません。 BufferBlenderのDisplacement用レイヤとして使うと、ガラスに落ちる雨粒っぽい感じに見えるかも知れません。 Round Voronoi Border RefinementRound Voronoi Borders 2Round Voronoi BordersRounded Voronoi BlocksRounded Voronoi BordersShimeringCage「檻の中にいる」感じの映像になります。 AUDIO SRC:音に反応して「檻」が揺れます。 画面中央にメッシュがひとつ置かれてゆっくり回っています。デフォルトでは「中空で所々かけた球体」が配置されていて「カメラはその中にある」ので「檻の中にいる」感じの映像になります。 SkyOcean複雑すぎてどう使うのかまだわかりません。 AUDIO SRC:反応しません。 「IMAGE SRCに他のレイヤーがBufferに出力した映像を指定する」、「Ptrn Levelを左いっぱいからちょっとだけ右」、「Patternスライダをいろいろ動かす」という手順を踏むとそれなりの映像になることが多いような気がします。IMAGE SRCで指定したレイヤの変更に追従しなかったり挙動が怪しい気もします。 Smooth Noise ContoursSmooth Voronoi ContoursStack Trace「コンピュータのすごい力でマイクロフィルムをスキャンしてるような、90年代サイバーアニメ」風のイメージです。 AUDIO SRC:反応しません。 音への同期などはないようですが、Bars、Aberrate、Shakeスライダで映像をいじることはできるので、このあたりにオートメーションで操作するのがよいのかも知れません。 Stack Traceはプログラミング(というかデバッグ)用語で、「スタックトレース」と言えばその道の人には通じます。「プログラムがバグってるときに、実際に動かしてみて、中で何が起こっているか調べるためにメモリの内容を見る」みたいな意味です。 ソース中、 //Adapted from https://www.shadertoy.com/view/lt23WG との記述があります。 StarTaser2ワイヤフレームの「イガイガした何か」が飛び去っては消えるイメージです。 AUDIO SRC:反応しません。 表示時間が短いのでわかりにくいですがMeshにMonkeyを指定すればサルが飛んでいきます。 TaffyPulls何が起こっているのかよくわからない感じの、一見平面的な図形です。 AUDIO SRC:「Beat Spinsスライダ」、「Peek Knocksスライダ」で音への反応の仕方を設定できます カメラを引いたり(Sizeスライダを絞る)して観察してみると、実際にはどうもShimeringCageと同じ感じで「穴あきの歪んだサイコロのような3Dメッシュを内側から見てる」という仕組みのようです。 関連項目 |